学生や先輩に聞く
心のよりどころになれる小児科の看護師を目指して
看護の勉強を志したきっかけは何ですか?
幼少期、喘息で入院していたことがあります。
周りには知人もおらず、幼い私にはつらい入院生活でした。
しかし、そんな生活の中でも私の心のよりどころが担当の看護師さんでした。私が一人でつらい思いをしていたとき、優しく寄り添うように励ましてくれました。あの看護師さんがいなかったら入院生活に耐えることはできなかったと思います。そして入院生活が終わり、将来は私を支えてくれたあの担当の看護師さんのような、人の役に立つ仕事に就きたいと考えるようになりました。
具体的に看護師を目指し始めたのは高校3年生の春です。大学受験を控え、自分の将来について漠然と考えていたとき、幼少期にお世話になったあの看護師さんの存在を思い出し、看護の道を考えはじめました。高校の先生や両親に相談してみたところ、「向いてると思うよ、がんばれ」と応援してくれました。それから私は、明確に看護師を目指すようになりました。
授業を一つ紹介して下さい。
3年次の小児、成人、老年、母性、精神、在宅看護の実習では、患者さんの特徴を捉えたうえで看護の方向性を考え、計画、実践、評価していきます。
知識が求められるだけでなく、患者さんとの信頼関係を築くためにはどのように関わりをもったらよいのかを自身で考えながら行動するため、対人関係のスキルも磨くことができます。毎日の記録はとても大変でしたが、同じ実習グループのメンバーと支えあいながら取り組むことで乗り越えることができました。正直しんどい時もありますが、終わってみれば実習ができてよかったと、心から思うことができます。一つ一つ深く掘り下げて考えていくので、それまでの学びを深めるとても有意義な機会になります。
将来の夢を教えてください。
幼少期の入院を支え、看護の道を志すきっかけとなった、あの看護師さんのようになりたいです。
私が看護の道を志すきっかけとなったのはあの担当だった看護師さんです。私も将来は、子どもと家族の心のよりどころになれるような、小児科の看護師になりたいと思っています。小さな子どもの入院生活のつらさは自分の経験からよく分かっています。この経験は小さな子どもたちの心のよりどころとなるために、とても役に立つと考えています。あの頃の気持ちを忘れずに、4年間の大学生活を送っていきたいです。