学生や先輩に聞く
一人暮らしの難しさも家事や勉学の意欲の刺激に
実習について教えてください。
2年次の前期には、生活過程援助実習があり、ここでは実際に病棟で学生一人につき患者さん一人を担当させていただき、患者さんを様々な視点で評価し、それをもとにどういった看護を提供するかを計画し、看護師と共に実施します。
1年次から学習を進めた看護過程や看護技術についての振り返りや病棟看護師の役割、入院生活を送る患者さんについて多くの考えを持つきっかけになります。大学生になり初めての本格的な実習で緊張や不安もありましたが、実習前の“看護への思いを新たにする式”での先輩・先生方からの激励や実習のグループメンバーとの協力が大きな支えになりました。
後期には地域連携実習が実施されます。この実習は外来で患者さんの診察に同伴したり、在宅で療養されている方々の自宅を訪問する中で、外来や地域包括支援センター、居宅介護支援事業所での医療者の役割、医療における地域資源の活用や多職種連携について学習を深めます。保健師を目指す方にとってはより刺激を受ける良い実習だと思います。
どんな学生生活を送っていますか?
授業のほとんどがオンライン授業であるため、自宅で受講することが多いです。
登校授業は技術演習などが多いです。私の学年は恵まれたことに、男子学生が私を含め3名いるため、普段から仲睦まじく、活発な交流があります。私生活に関しては、一人暮らしということもあって、なかなか大変です。家事をすべて自分でやらなければいけないことの難しさを日々感じています。寂しく思うこともありますが、その分、楽しいことや喜ばしいこともあります。そういった刺激があるからこそ、家事や大学での勉学への意欲が維持できているのではないかと思います。
将来の夢を教えてください。
恥ずかしい話ではありますが、現段階で具体的に「○○になりたい!」ということは難しいです。
大学進学時から看護師になりたい、人のために何かできる人になりたいとは考えていました。そのような考えを持ちながら大学での2年間が過ぎました。大学での学修や実習を行う中で、自分の知り得なかった様々な職種や領域について知るようになり、選択肢が増えるばかりで明確な進路は決まっていないのが現状です。3年次からはさらに細分化された領域実習や保健師課程の履修があります。それらを通して今以上に多くの経験を積み、選択肢を増やしつつも、少しずつ自身の将来像を確立していきたいです。
どのような選択をし、その道を進むことになったとしても、医療者としての責任や自覚を持ち、常に患者のことを考え、自分の持つ知識や技術を最大限、発揮し、患者そしてその家族を全力で支援できる人になる!という意思は今後も変わらず持ち続けたいものです。